前に進んでない

おおよそ一年前、私は「前に進もうか」なんて、あまりに抽象的でかっこつけた言葉を残している。今になって思う、「前に進む」ってなにをすること?具体的になにをしようとした?結果なにが変わった?

今ひとついえるのは「前に進んでいない」ということだけ。むなしい。

 

今になって、理想の人生がわかってしまった。

 

たとえば「人々を健康にする」みたいなでっかい夢と目標をもって充実した大学生活をすごし、リクルートのような大手企業もしくは意識高めのベンチャー企業インターン。人脈を作り、各所から「うちへおいでよ」と声をかけられて就職。意識高い人に囲まれて、キラキラした社会生活をすごす。

 

私?

 

親の意向で学費だけは高い底辺私学へ、受検をなんとか頑張って関関同立へ、おそらく人格障害愛着障害をわずらったゆえの生きづらさと死にたみを抱えからっぽの大学生活をすごし、「このまま人生が続いていくんだ」という感覚(生きている感覚ともいう)がないからろくに就職活動をせず、親のツテでなんとか就職するものの事故りまくり衝突しまくり2年で辞職。

 

人間関係が圧倒的にうまくいかず苦しみ、会社というシステムのなかでは到底生きていけないと悟り、一人でできるアフィリエイトの道へ。堕落した人生を送ってきた私に自己管理などうまくできるわけもなく、適当な勉強会に行ってみたり、「どうすれば稼げますか?」と手当たり次第に聞いてみたり、朝から晩までツイッターをながめたり、つまり、ろくに行動もせずおおよそ4年が経った。

 

そして今。気づいたら親の会社の社員になっていた。拒否権ナシ。親を怨めども遅し。でもそれは、私が自分の人生を選ばなかった、よく言いすぎか、諦めてきたことが原因なんだ。親の言うことなんてはねのければいいんだよ。「今はこれがしたいから就職する余裕はない」とか「この会社で働きたいから無理だよ」って。

 

でも、私は前に進んでないから。今の私には何もないから。はねのけられなかった。

 

今の私にとって「前に進む」とは、一人暮らしをすること、親の会社以外に就職をすること、そういったことだと思いますが、去年の私、聞こえていますか。